| わたしは、”なな”です。メスで、１９９６年ごろ、お母さんに拾われました。そのときはまだ、３〜４ヶ月だったかなぁ。三毛猫です。性格は、猫の野生を失わない猫らしい性格をしています。というそぶりをしながら、甘えるのが大好きです。 |
| ここのお母さんが会社で、”かわいい野良チャンの子猫がいるんだけど、、、”と、お友達に声をかけられ、そのお友達のお家までもらいに行き、それがご縁で今ここにいます。わたしはあの時、野良の家系で育っていました。 |
| 日曜日のある日、ここのお母さんが息子さんの数世君と一緒にわたしを連れにきました。
わたしは棲家としていた住宅街の広場にいました、母も一緒でした。突然、一台の見慣れぬ車が到着し、ここのお母さんと息子の数世君が降り立ちました。 |
| わたしは、何かヘンな予感がし、お隣の家の縁の下にすばやく逃げ込みました。数世君がすばしこくわたしを追いかけ、とうとう長〜〜〜い戦いの末、捕まえられてしまいました。わたしは、このままだとどこか遠くに連れて行かれそうな気がして、母と、もう逢えない気がして、何が何でも逃げなくちゃと、全身全霊で抵抗し、暴れたのでした。お母さんはどうすることもできず、とっさに、自分のTシャツにグルッと巻きわたしを動けないようにしました。わたしは、静かになることを待たれておりました。 |
| だけど、わたしは、ここを離れるのも、母と別れることもできないと思い、わたしをぎゅっと抑えているここのお母さんの人差し指を必死の思いで噛みました。”なんとかここから脱出しなければ、今、捕まってはいけない。。。”。ほどなく、ここのお母さんの指から血がポタポタとしたたり、傷が深かったせいかなかなか止まらなかったようでした、”あの時は、ほんとうに痛かった”と、時々、数世君と思い出話をしています。 |
| ここのお母さんは、わたしが捕まった後、わたしの母が子供のただならぬ様相に、ニャオ〜ニャオ〜と危機感いっぱいで泣き叫び、それ以外何もできないいらだたしさを体いっぱいに現している姿を目にしたとき、涙がどっとあふれてきました。ここを一刻も早く立ち去ることが使命と、そそくさと車のアクセルをふんだのでした。心の中は、”絶対幸せにする！！！” |
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